こどものための本棚
#217
妹島 和世
インデックスコミュニケーションズ
家を設計することは、物語をつくること。洋服を選んだり合わせたりするように、家をつくれたらいい。建築家・妹島和世が手がけた、両親と中学生の姉、小学生の弟、祖母と猫1匹が一緒に暮らす「梅林の家」をめぐる物語。
#216
伊東 豊雄
インデックスコミュニケーションズ
新しいイメージの家。いろいろなみちの家を体験する本。子どもたちが家に向きあうための建築家、アーティスト、作家などによる家のシリーズ「くうねるところにすむところ」の一冊。
#210
野崎 歓
みすず書房 (理想の教室)
きょう、母さんが死んだ。アルジェリアの海、太陽、風を愛する青年は、激しく照りつける「太陽のせい」でピストルの引き金をひく。「よそもの」として現われたムルソーとわたしたちの心がふれあったとき、物語の新しい可能性が開かれる。「異邦人」新題・新訳。
#209
三原 弟平
みすず書房 (理想の教室)
芸人にとって断食はしかたなかった。なぜなら「口にあう食べものを見つけることができなかったから」。カフカの遺言ともいうべき作品を読み解く三部構成。まず一節ごとにテクストを注釈。次に作品と作者の関係を解き明かし、最後に同時代の日本の私小説と比較する。
#190
飛ぶ教室
光村図書出版
河合隼雄の追悼特集。「ぼく、土の中の虫は、みんなキライや―泣き虫ハァちゃん異文」「“河合さんと子どもの本”の話をしよう」(今江祥智×山中康裕)「少年としてのあるいはコヨーテのような河合さんの肖像」(長田 弘)「あなたが子どもだったころ」(三林京子×河合隼雄)
#158
Bruno Munari
Chronicle Books
ムナーリがイタリアでよく使われる手を使ったゼスチャーを紹介する。右ページに写真、左ページにキャプションを配置した、小さな写真絵本。1958年発行。
#157
ブルーノ・ムナーリ
平凡社
ムナーリによる古今東西の三角形コレクション。家紋、鉱石や植物の組織、建築のモジュール、バックミンスター・フラードームなど古今東西の想像力をそそる三角形のコレクション。
#152
千松 信也
リトル・モア
獲って、さばいて、食べる。狩猟8年目、33歳の猟師の暮らし。京都に住む若者はいったい何を思い猟師になったのか。自然と共にある生活から、現代の食卓を見つめなおす。獲物の解体や、調理方法、ワナのメカニズムを写真と図で詳細に解説する。
#142
平松 洋子
イースト・プレス
ひとりでむっつり食べる味。照れ隠しに大騒ぎでみんなで食べる味。好きな人とふたりの味。慣れ親しんだ味や、だめな味。生きることのおかしみやせつなさは、そんな味覚のごった煮の中にある。
#136
J.D. サリンジャー, 訳:野崎 孝
新潮文庫
「それがどうしたと言われても困るんだけど、『ナイン・ストーリーズ』というのは実に素敵なタイトルです。それ以外ではあり得ない。九つの話がそれぞれの力を尽くして、ひとつの世界を支えている」(村上春樹)
#114
ピーター・スピアー
評論社
体の大きさ、肌の色、顔の形、住んでる家、好きな遊び、話す言葉…。世界にはさまざまな民族、風習、言語、文化などがあることを、やさしく説明。それぞれがちがっていることの素晴らしさを伝える大型絵本。
#113
チャールズ&レイ・イームズ
ジェネオン エンタテインメント
チャールズ&レイ・イームズによる短篇映像を集めた4枚組DVD。「パワーズ・オブ・テン」「おもちゃの汽車のためのトッカータ」「ファイバーグラス・チェア」「IBMマスマティックス・ピープ・ショウ」「ポラロイドSX-70」ほかを収録。
#112
フィリス・モリソン
日本経済新聞出版社
極大の宇宙から極小の素粒子へ、10の25乗メートルから10分の1づつスケールを変えて自然界を見ていく。最初は銀河系でさえ点に見える。10の14乗メートルで太陽系が現れ、5乗で都市が見える。-5乗では細胞が、-8乗でDNAが見える。旅は-16乗の素粒子の世界まで続く。
#111
マリリン・バーンズ
晶文社
いつもみているものをちゃんとみること/ぶらぶら歩くこともだいじだ/むすびつかないものをむすびつけてみる/もののみかたは一つきりじゃない/何が問題なのかはっきりさせること/どんな考えもかきだしてみること/心を自由に遊ばせよう(目次より)
#097
バージニア・リー・バートン
岩波書店
銀河系に太陽が生まれ、地球が生まれ、生物が登場し、植物が育ち、恐竜が闊歩し、哺乳類がすべての生き物の王となるまで。そして、人間が登場し、農業を生業に暮らすまでの長い長い物語。
#065
養老 孟司
イースト・プレス
「養老先生、どうしたらあんなバカなおとなにならなくてすみますか?」(勲くん・17歳)…小・中・高校生からの難問、珍問に、驚きと笑いと溜息で答える、養老哲学へのもっともやさしい入門書。
#058
中沢 新一
講談社
神さまについて考えてみよう。神さまはどんな姿をしているの? 仏さまって神さまなの? 日本人は無宗教だっていわれるけど、ほんとう? どうすれば神さまと会えるの?
#054
安野 光雅, 大岡 信, 谷川 俊太郎
福音館書店
小学校1年の国語教科書を、自由に、独創的に構想した作業の中から生みだされた、ことばの本。
#053
谷川 俊太郎
福音館書店
人の心にそっと入りこむ和語のしなやかなリズム。日本ではじめての暗誦に耐えうる長編平仮名詩集。
#052
谷川 俊太郎
福音館書店
6歳の私と、私のうまれるずっとまえから私のそばにいた人形の「なおみ」。この「ふたり」の交流と別れを通して、子どもの「時間」を美しく描き出した写真絵本。「こどものとも」の1冊として出版され話題を呼んだ作品が、25年の時を経てよみがえる。
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